近所のリサイクルショップにふらりと立ち寄ったら、テレキャスターが売られていました。自分はベース弾きだし、ただでさえベースがいっぱいあるので、ギターは極力入手しないように心がけているんですが、今回はあまりの安さについつい衝動買いしてしまいました。 「未チェック」とのコメント付きでしたが、ちゃんと音はでました。弦を張り替え、クリーニングをし、弦高調整をして今に至ります。致命的な欠陥もなく、家で楽しくかき鳴らしています。
店頭で見つけたとき、ヘッドのロゴが削られていたので「当然フェンダーではないよな~」と思いつつよく見てみると、ブリッジに「TOKAI」の文字がありました。
しかしまぁ、ロゴのごまかし方が絶妙(笑)。これなら、パッと見ではFenderなのかTokaiなのか判別不能。「コピーモデルのブランド名がかき消されている」というのは、昭和のエレキギターにはよく見られる現象ですが、これはあえて断片的にロゴを残すことで、実にうまいことやってます(笑)。
ネックエンドに「80」という刻印があります。ネットであれこれ調べたところ、TE80というモデルだろうという結論に至りました。ナットが真鍮なことから、当時いろいろあった中でも上位モデルと思われます。製造年の特定までは出来ていませんが、
1981年のカタログに載っていたので、その頃のものでしょう。
シリアルナンバーは0006367です。
裏はこんな感じ。ネットで見かけた
カタログに「ボディは単板削り出し」とありましたが、塗装が薄いのでそのことも目視で確認できます。当時は「本家に追いつけ追い越せ」という姿勢で国産コピーモデルが盛り上がっていたそうですが、ズシッと重量感があるところからも、その「本気度」が感じられる気がします。
ちなみに購入価格ですが、店頭表示されていたのは「未チェック品 1,980円」。これだけでも相当破格なんですが、さらにその横の壁に「ギター類全品50%オフ」の表示が…。というわけで、Japanヴィンテージを、990円+税というトンデモない価格で入手したのでした。めでたしめでたし。